今までは分からなかったのです。
 まさか、なのはママがあんなに人気があるなんて。
 人気があるのは知っていたけど、あそこまでとは思わなかった。

 では、始まります。


「あ、なのはママ――!?」
「ねぇ、なのはこの後食事にでも行かない?」
 え……フェイトさん……?
 なのはママに声をかけようとして、フェイトさんの存在に気づき、つい隠れてしまう。
「いいでしょ? なのは。私はなのはと一緒に食事したいんだけど」
 嘘? フェイトさんってもしかして――
 わたしは、咄嗟にこの場から離れてしまう。

 さっきのフェイトさんについて考えていると、またなのはママを見つける。
「なのはマ――!?」
「あんななのはちゃん。今度の休み暇か?」
「今度の休み?」
「せや、もしよかったら、何処かデートにでも行かへん?」
 は、はやてさん?
 はやてさんまで、なのはママの事が――

 フェイトさんに続いてはやてさんまで、なのはママの事が好きだったなんて知らなかった。
 もしかして、他にもなのはママの事が好きな人がいるんじゃ――?
 一抹の不安を抱きながら歩いているとまた――

「おい、なのはっ! あ、あたしとその――」
 う――ヴィータちゃんも?

「あっ! なのはさん!」
 スバルさん…………

「あ……なのはさん………」
 ティアナさんもですか?

「あ――っ! なのはさんですぅ〜」
 り、リィンちゃんまでも……
 し、知らなかった……こんなにもなのはママの事が好きな人がいるなんて……
 確かになのはママはとても魅力的ですけど、少しモテすぎじゃないですか?
 今まではそこまで気にしてなかったけど、皆の気持ちを知ってしまった以上余裕ではいられない。
 何かちゃんとした対策を考えないと……
「あれ? ヴィヴィオこんな所で何をしているの?」
「な、なのはママ?」
「難しそうな顔してたけど何か考え事?」
「う、ううん。何でも無いよ」
「そ、そう?」
 本当は色々聞きたい事があるけど、ママの事だからどうせ何も気づいてないんだろうな。
 ぎゅっ!
 突然なのはママに手を握られる。
「な、なのはママ?」
「にゃはは。何となくだよ♪」
「う……」
 いろいろと心配したけど、もしかしてわたしが一歩リードしてるのかな?
 手を繋ぎながら、そんな事を考えていた。

 なのはママ。いつか絶対わたしの物にしてあげるからね♪

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