私達は戦いに負けました。
 敗者である私達に拒否権なんて物はありません。
 ええ、あなたがそう望むのでしたら私は――

 私は、あなたと共に在り続けましょう。

 始まります。


「なのは。何か手伝う事はありませんか?」
「手伝う事? う〜ん……今は特にないかな」
「そう、ですか……」
「ごめんね? 星光ちゃん」
「いえ、なのはが気にすることではありませんよ」
 私が勝手に言いだした事ですので。
 わざわざ、なのはが気に病む必要はありませんよ。
 ですから、そんな顔をしないで下さい。
 なのはには常に笑顔でいて欲しいんです。
 出会ってあまり日が経っていないのに、こんな感情を抱いてしまっている。
 実に不思議な感じですが、それでも何故かなのはには笑顔でいて欲しいんですよね。
「星光ちゃん?」
「どうしました? なのは」
 私の顔を見て。私の顔に何か付いているのですか?
「ううん。なんだか星光ちゃんが凄く優しそうな表情をしてたから……」
「優しそう……ですか」
 よく分かりませんが、今の私はどういう顔をしているのですかね。
「にゃはは♪」
「なのは?」
 どうして笑っているのですか?
 なのはには笑顔でいて欲しいとは思ってますが、私の顔を見て笑われるのはちょっと……
「やっぱり、星光ちゃん達と一緒になってよかったよ」
 実に嬉しそうに語るなのは。
 ええ。それは私も同じ気持ちですよ。

 あなたと共にいられてよかった。
 出会ったのがあなたでよかった。
 あなたに一緒にいようと言っていただいて本当によかった。

「なのは。私は――」
「ん?」
「……いえ、やはり何でもありません」
「ふふ♪ 変な星光ちゃん」
 敗者は何も語りません。
 今は、あなたと共にいられるのですから。
 それだけで満足としましょう。

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