この話は形になっての続きの話です。


 こうなった理由は分からない。
 でもそれでも、この形になったのには意味があると思う。
 その意味は今は分からないけど、
 ですがワタシはあなたのために――

 レイジングハートさん始まります。  


 朝、ワタシの横には愛しのマスターが眠っている。
「……んにゅ……」
 マスターは寝ている時でさえ可愛いと思う。
「れい……じんぐ…はーと……………」
 不意に名前を呼ばれてドキリとしてしまう。
 普段名前を呼ばれてもなんとも無いのに、不純な気持ちでいたせいか、
ドキリとしてしまう。
「…………なのは」
 すやすやと気持ちよさそうに寝ている彼女の頬を優しく撫でる。
「う……ん……」
 デバイスの形では出来なかった行為が今はこうしてできるのが少し嬉しい。

「ぅん……あれ? レイジングハート?」
「はい。おはようございますマスター」
「むぅ………」
 何故だろう。挨拶をしただけなのに、急に不機嫌な顔になってしまった。
「ま、マスター?」
 恐る恐るマスタ―を伺う。
「レイジングハート……名前」
「あの……」
 名前がどうかしたのだろうか?
「わたしの事なのはって呼ぶって約束したでしょ」
「申し訳ございませんなのは。つい癖で」
「ううん。ちゃんと名前で呼んでくれるならいいよ」
 よかった。笑顔になってくれた。
 やはり、なのはの笑顔はとても素敵だ。見ているだけで癒される。
「そういえばレイジングハートって、ご飯とか食べなくて大丈夫なのかな?」
「はい、デバイスですから食べなくても問題無いかと」
「そっかー人と同じだから食べないといけないかと思ってたよ」
 なのはの心づかいはとても嬉しくて、
 ああ……なのはと一緒にご飯を食べるのも悪くは無いなって思って……
「う〜ん。少し残念かな?」
 悲しそうにしている彼女の顔を見て、つい口が勝手に動く。
「……なのは一緒にご飯を食べませんか?」
「え……いいの?」
「はい。人の形をしていますし、食べる事は可能かと」
 それにワタシ自身もなのはと一緒にご飯を食べたいから、
「うん♪ 一緒に食べよ!」
「はい。なのは」

 なのはとの初めての食事はとても楽しい物だった。
 こんなに楽しい気持ちになれるのなら、悪くは無いのかもしれないと思う。
 今日みたいにまた、色々と楽しい事が起きるといいのですが、
考える事も多いけど今はこの気持ちを大切にしたい。

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