あなたが見せる笑顔や優しさ。そして温もり。
 それらを際限なく色々な人に振りまく。その行為自体を咎めるつもりはないし、文句
を言ったりはしない。だって、あなたのそういうところに私自身も惚れているから。
 だけど……嫉妬くらいはしてしまう。私は完璧じゃないから。あなたの周りに対する
優しさについ嫉妬してしまう。
 ダメだって分かっているのに、それでも私は――

 始まります。


「なのはさん……」
 誰にでも見せるその笑顔と優しさ。その行為は下心とかなく、ただ単に相手を想って
の行動。そんなことは分かりきっている。
 分かりきっているのに、私は今もこうして嫉妬してしまっている。
 別に私がなのはさんに愛されていないわけではない。むしろ一番愛されているだろう。
 だけど、それでも私の醜い心はなのはさんの行為に嫉妬してしまう。
 嫌だ。ダメだ。そう思っていてもなお――
「ティアナ……どうかしたの?」
「なのはさん」
「さっきから難しそうな顔をしてるけど、悩みごと?」
 相手を想っての行動。これだ、これが私を狂わせる。
「なのはさん!」
「にゃっ!? て、ティアナ――――んむっ!?」
「ん、んちゅ……んっ」
 無理やり、なのはさんに襲い掛かり唇を奪う。
 目の前には驚いた顔のなのはさん。しかし、私が舌をねじ込み口の中を舌で蹂躙しだす
と、段々なのはさんの表情がトロンとした表情になっていき甘い声も漏れだしてきた。
「はぁ……あっ、ん……んぁ」
 嫉妬にかられて、無理やりなのはさんを犯す。こんなのは間違っているし、許される
行為ではない。だからただ一言『ティアナなんて嫌い』そう言ってくれればいいのに――

「んぁ……は、もうティアナはしょうがないなぁ……」
 少しだけ呆れたような顔をしながら、しょうがないと言って私を包み込んでくれる。
 いつもそうだ。どれだけ私が嫉妬をしようと、なのはさんは優しく私を許してくれる。
 何度も何度も『好きだよ』と言ってくれる。
 そのたびに私は自分の愚かさを反省する。
 だけど、私はまた懲りずにあなたに嫉妬をしてしまう。きっとこれはもう二度と治らない
と思う。私が私で、なのはさんがなのはさんである限り。

 それでもまた、なのはさんは私を許してくれるのだろう。
 この嫉妬に塗れた醜い心を持った私を『しょうがないなぁ』と言いながら。

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