なのはは偶に意味の分からない事をしだす。
 別にその行動について、とやかく言うつもりは無いけど……
 今回ばかりは言ってもいいよな?

 始まります。


「〜♪ 〜〜〜♪」
 なのはが物凄く嬉しそうな顔をしながらクルクルと回る。
 その表情はとても可愛くてずっと見ていたい程だけど、その前に一つなのはに言って
おかないといけない事がある。
「おい、なのは」
「どうしたの? ヴィータちゃん」
「それは、あたしの台詞だよ。お前こそどうしたんだよ?」
「どうって……わたしは普通だよ?」
「全然普通じゃねぇーだろ」
 あたしは、明らかに異常な所を指で指しながら答える。
「何で中学生の時の制服なんか着てるんだよ!?」
「あ、これ? えへへ♪ 服の整理をしてたら偶々見つけちゃったんだ♪」
「み、見つけちゃったって……」
 だからといって、その服を着る必要は無いだろう……
「どうかな? 似合ってる? ヴィータちゃん」
「あ、うぅ……」
 似合ってる。そう思ってもなかなか口に出して言う事が出来ない。
 咄嗟に言葉が出なくなるくらい、なのはに似合っていたから。
「にゃはっ♪ サイズは小さくなってるけど、似合っててよかった♪」
 確かにサイズは少々キツイ所があるが、その窮屈な感じがまたいい感じになっている。
 小さい時の服に成長したなのはの姿…………って、あたしは何を考えてるんだ!
 何バカな事考えてるんだよ! あたしは、そんなキャラじゃないだろ!
「ヴィータちゃん?」
「な、なな、何だよ!?」
「ふふ……今わたしを見て何を考えたのかな?」
「う――っ!?」
「もしかして――」
「あーっ! 何でもねぇよ! 何も考えてないから早く普通の服に着替えろよな!」
 言えるわけないだろ。あたしが何を考えていたかなんて。言えるわけがないんだ。
「はいはい。ヴィータちゃんがそこまで言うなら着替えるよ♪」
 くそっ! なのはのやつ楽しそうに言いやがって。
「いいから早く行けよ!」
「にゃははっ♪」
 あの顔……絶対にあたしが考えていた事に気が付いてるな。
 でも、それを認めるわけにはいかない。認めたら恥ずかしい想いをするだけだから。
 そして、なのはに散々弄られるだけだから絶対に言わないし、認めない。
 なのはの制服姿にときめいてしまったなんて――絶対に。

inserted by FC2 system