パクパク。もぐもぐ。ゴクゴク。
 目の前で食べ物を美味しそうに――実に美味しそうに食べている凛。
「…………」
 いや、別に何も食べるなってことが言いたいんじゃないのよ? だけど少しくらい配慮をして欲しい。
 あんなにも――こんなにも美味しそうにご飯を食べていたら……
「ん、んく……そんな羨ましそうな目で見るくらいなら、大人しく食べればいいのに」
「う、うるさいわよ……」
「そんなに気にすることはないと思うんだけどなぁ」
「それは凛の考えでしょ? 私的にはダメだから我慢をしてるの」
 いっぱい。いっぱいご飯を食べたいけど、それを必死に我慢している。
 何でかって? そんなの一つしかないじゃない。ダイエットをしてるの!
 季節は夏。水着の季節なの! だから水着を着るためにダイエットをしないといけないのよ。
「もぉ。本当にダイエットの必要なんてないのに。瑠璃ちゃんは我儘だよね?」
「だから、それは凛の考えでしょ。私の考えだと足りないの」
 足りない。スタイルのいい凛の隣に立つには、今の状態では足りないの。
 もっともっとダイエットをして凛に見合うようなスタイルにならないとダメなのよ。
「瑠璃ちゃんは、そんなにもダイエットをしたいの?」
「ええ」
「ん〜だったら、私にいい考えがあるかもしれないよ?」
「いい考え?」
 あまりいい予感はしないけど、聞くだけなら誰も損をしないし、聞いてみようかしら。
「それで? 凛の言う、いい考えって何?」
「んふふ〜♪ 簡単なことだよ?」
 ニンマリとイヤらしい笑みを浮かべている。
 あっ。やっぱり聞かない方がいいかもしれない。損をしないと思っていたけど、損をするかもしれない。
「やっぱり――」
 聞くのを止めよう。そう思ったんだけど――
「それはね。エッチすればいいんだよ。エッチをして身体を動かせば、ちゃんとダイエットをすることが出来るよ♪」
「り、凛……?」
 手をワキワキとさせながら私に近づいてくる。
「ちょっ、ちょっと!? さっきまでご飯食べてたでしょ? てか、今も食べてるんじゃないの?」
 ご飯を食べるのを止めて、私に近づいてきて何をしようとしているの?
 いや、エッチがどうのこうの言ってたから、ソレをしようとしてるのかもしれないけど!
「ま、待ちなさい。待って。本当に待って。お願いだから……ね?」
 何とか凛を宥めようと頑張るんだけど……
「瑠璃ちゃんが言ったんだよ? ダイエットしたいって」
「それはそうだけど……」
 だからといって、エッチがしたいわけがないんだけど。
「それにご飯についてだけど、今から瑠璃ちゃんを美味しく食べるから問題ないよ♪」
「食べるって……」
「むふふっ♪ 逃げても無駄からね。ちゃ〜んとダイエットに協力してあげるね」
「い、嫌……や」
 怖い。凛の目が怖すぎる。獣の――野獣の目になっちゃってるんだけど!
「い、一旦、落ち着かない?」
「だ・め♪」
「あ、あわわわわわわ……」
 ジリジリと近づいてくる。逃げ場のない私。
 追い詰められ、身体を掴まれる。
「瑠璃ちゃん。エッチ、しよっか」
「…………好きにしてちょうだい」
 もう何を言っても無理だと思うから諦めるしかないわね。このまま大人しく凛に食べられちゃいましょうか。
 いいわよ。もうエッチをダイエットに有効活用してやるんだから!
「それじゃあ、いただきます」
「…………召し上がれ」

 そうして私は凛に美味しくいただかれるのでありましたとさ。
 ダイエットの結果は……まぁ、察して欲しいかな?
 長時間犯されちゃったからね。それなりのことにはなっちゃうよね。
 でも、さすがにこんなダイエットはもう嫌かな。何回凛にイカされちゃったと思うのよ。
 しばらく動けないくらいにイカされて犯されちゃったんだからね!
 その分、気持ちよかったけど。
 はぁ……これからは気をつけた方がいいかもしれないわね。
 うん、気を付けよう。そう思わされる一日だったわ。

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