常に誰かのためを想っているなのは。
 自己を省みず他人を優先するのは少し歪な思考だけど、
 その思考が高町なのはなのだろう。
 だからワタシは、ワタシに出来る範囲で彼女をフォローしようと思う。

 それが、ワタシという存在なのだから。

 始まります。


「また、こんな所で寝てしまって……」
 仕事をしてそのまま机で寝てしまっているなのはを見て、つい溜息が出る。
 仕事をするのは悪くは無い。それ自体に文句を言うつもりはありませんが、もう少し
自分を労わって欲しい。
 もう少し自分に甘くなってもらわないといつかまた倒れてしまう。
 なのはが傷つくのは、もう見たくないから。
 でも、それをなのはに言っても何も変わらないだろう。
 結局無茶をしてしまうのが、なのはだから。
 誰かのために無茶をし、無理を押し通す。
 そんな人だから――

 ワタシが命を懸けて全力でフォローすればいい。
 なのはという存在が他者を優先する存在ならば、ワタシはなのはを優先する存在であればいい。
 常になのはの事を考え、なのはを想えばいい。
 そうする事で、なのはの負担を軽くする事が出来ると信じて……
 そう。全ては愛しき彼女のため。
「しかし、少しはワタシに頼ってくれてもいいんですけどね」
 これは一つの我儘なんでしょうかね?
 なのは。あなたはどう思っているのですか?

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 にゃははっ。ごめんね、レイジングハート。
 何時もレイジングハートがわたしを想ってくれているのは分かってるんだよ。
 レイジングハートの気持ちは痛いほど感じてるんだ。
 でもごめんね。
 これが、わたしだから……
 だけどレイジングハートが居てくれるから、わたしは無茶が出来るんだよ。 
 そのせいで心配をかけてるのも分かってる。
 ほんとにごめんね。こんな我儘なマスターで。

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