ここ最近気温もあがり、すっかり夏らしくなってきました。
 こんなに暑いと、つい気が緩んで風邪を引いてしまう事もあります。
 我が愛しのマスターもこの例に漏れずに夏風邪を引いてしまいました。
 普段から体調管理には気を配っていたのに、自分の無能さが悔しい。
 でも、だからこそ看病だけはしっかりとしたいと思います。

 では、始まります。


「レイジングハートごめんね。わたしが風邪を引いてしまったばかりに、こんな事させてしまって」
「いえ、なのはが謝る必要はありませんよ。これは全てワタシの責任ですから」
 そう。もっとワタシがしっかりしていれば、なのはが風邪を引くなんて事にはならなかったのに。
 そうすれば、なのはがこんな苦しそうな表情をしなくて済んだのに……
 全部、全部ワタシの責任だ……
「も〜何でレイジングハートが謝るのかな? 風邪を引いたのは、わたしの気が緩んでただけだよ」
「ですが……」
 いくらなのはの気が緩んでいたとしても、ワタシがしっかりしていれば何の問題も無かったはずだ。
「む〜レイジングハートって、意外と頑固?」
「そういうわけでは無いとは思いますけど……」
 ワタシとしては、やはりなのはの病気を未然に防げなかったのは悔しいと言いますか……自分が情けない
と言いますか、結構複雑な気持ちなんですよ。
 だって、風邪を未然に防ぐ事が出来たかもしれないんですから。
「レイジングハートがどう思っていても、わたしはレイジングハートが悪いとは思わないからね」
「なのは……」
 ズルイ……本当はかなり辛いはずなのに、そんな笑顔を見せられたら何も言えなくなってしまう。
「それに風邪を引いておいて言うのも変だけど、風邪を引いてよかったかも」
「え……?」
「だって、レイジングハートがこんなにも優しく看病してくれてるんだもん♪」
「そ、それは―――――っ!?」
 ワタシはただ、なのはのために何か出来ないかと思って……
 他に何か出来るわけでは無いから、せめて看病ぐらいは――
「ありがとうね♪」
「いえ……」
 やはりズルイ。何でこんな表情が出来るのだろうか?
「レイジングハート?」
「―――――っ!?」
 恥ずかしくて、まともになのはの顔が見れない。
 こ、こんなのでは看病をする事さえ出来なくなってしまう。
 折角、看病くらいはちゃんとしたいと思っていたのに。
 こんな状態では……
「くちゅんっ!」
「な、なのは――っ!?」
 どんどん暗い思考に陥っていっている所で、なのはのくしゃみが聞こえて瞬時に我に帰る。
「だ、大丈夫だよ。少し寒かっただけだから」
「すいません。すぐに暖かくしますから」
 そうだ。今は悩んでいる場合では無い。
 少しでも、なのはが楽になるように努力をするべきだ。
 後悔や反省は後でも出来る。だから今は――


「ん〜やっぱり健康な身体は気持ちいいね〜♪」
「はい。なのは」
 あの後一生懸命なのはを看病して、無事なのはの風邪は治った。
 色々思う事はあるけど、それでもなのはが元気になってくれたのだから問題は無い。
「あっ! そうだ。ねぇ、レイジングハート」
 そう。なのはが元気で笑ってくれてさえいれば、ワタシは――

「看病してくれて、ありがとね♪」
 それだけで満足です。

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