「あ、あの、なのはさん。これは一体どういう……」
「あれ? ティアナはこういうの嫌い?」
「いえ、嫌いとかそういうのではなくて、どうしてこういう事を?」
 私は今理由も分からないまま、なのはさんに抱き締められている。
 いや、抱き締められているのは正直嬉しいのだが、理由が分からないのだ。
 何故なのはさんはこんな事をしているのか。
 それが本当に分からない。
 だって、なのはさんは意味もなくこんな事をするような人じゃないから。

 始まります。


「ん〜♪」
「あの……なのはさん。そろそろ離れてくれませんか」
「だ〜め♪」
「……割と本気で離れてもらわないと困るんですけど」
 そろそろ自分の欲望を抑えられなくなりそうなんです。
 だから早く離れて下さいよ。
「……ほんとうに離れないとダメ?」
「う――っ!?」
 その上目使いはズルイ。
 そんな風にお願いされてしまったら――
「……あと、少しだけですからね」
 心が折れてしまうじゃないですか。
「うん♪ ありがとティアナ♪」
 満面の笑みで私を抱き締めるなのはさん。
 はぁ……今日のなのはさんは、何だか子供みたいだ。
 甘えてくるというか、悪戯っぽいというか……
「好きだよティアナ」
「―――――――――――っ!?」
「にゃははっ♪」
 うん。完全に悪戯っ子だ。
 私の反応を見て楽しんでいる。
 それだけのために、こんな行動をしているんだ。
「ティ〜アナ♪」
 それなのに――

 なのはさんの行動にいちいち幸せを感じてしまう。
 喜びを感じてしまう。
 子供のように無邪気な彼女を愛おしく思ってしまう。

 ああ。私は何処までも深くなのはさんを愛しているんだ。

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