「あ、あのっ! なのは……」
「ん? 何かな?」
「あの、えっとその……何でもない、です」
「にゃはは♪ 変なシュテルちゃん」
「うぅ……っ」
 私を真っ直ぐと見つめて微笑むなのは。
 これだ。これがいけないのです。私の目を真っ直ぐと見つめるなのは。こんなにも
じっくりと見つめられてしまっては、調子が狂ってしまいます。なのはの柔らかい微笑み。
その微笑みはとても眩しくて直視することが出来ない。それくらいに魅力的なのです。

 始まります。


「ねぇ、シュテルちゃん……」
「な、何ですかなのは」
「どうして、さっきからわたしと目を合わせてくれないの?」
「そ、それは――っ!?」
 あなたの表情が眩しくて、それが恥ずかしくて、見ることが出来ないだけなんです。
「そんな風に、そっぽを向かれると寂しいな」
「な、なのは……っ! 本当に違うのですよ! 本当に単純に、なのはの笑顔が眩しくて、
見るのが恥ずかしくて……悪いのは全部私で――」

 ぎゅっ……

「なの……は?」
「ごめんね? シュテルちゃんがそこまで恥ずかしがってるだなんて思わなかったから……
それにしても、わたしの笑顔が眩しいだなんてちょっぴり恥ずかしいね」
 私を抱き締めたままにはは、と照れ笑いを浮かべるなのは。真っ直ぐと私を見つめる
眼差しもズルいですが、この照れ笑いの表情もズルいですね。
 私の心を刺激し続けるから。本当にズルいです……
 ズルくて、とても可愛らしいなのは。魅力的すぎて、どうしようもありません。
「シュテルちゃんの表情も可愛いよ♪」
「あうぅ……」
「にゃはは♪ 本当に可愛いよ」
 うぐぐ……楽しそうに微笑むなのは。絶対に私をからかって楽しんでますね!
 わ、私もなにか反撃をしなくては――
「な、なのはっ!」
「んゅ?」
「な、なな、なのはも、その……か、可愛いと思います……」
 後半消え入りそうな声になりつつも、反撃をする。
 これでなのはも、少しは私の気持ちが――
「にゃはっ♪ ありがとシュテルちゃん♪」
 より一層強く抱き締められる。あわわ……お、おかしいですよ。こんな展開になる予
定はなかったはずですよ。それなのに何で――っ!?
「にゅふふ〜♪ シュテルちゃん♪」
「あうぅ……」
 こんな――こんなはずではなかったのに。
「シュテルちゃん♪」
 あぁもう。本当になのはには敵いませんね。どこまでも真っ直ぐで、どこまでも可愛らしい。
 ええ。なのはは、とても素敵で魅力的な人なのです。
 ほんと……ズルいくらいに魅力的です。

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