ずっと私を見てくれていた眼差し。
 あの日から変わることなくずっと見てくれている。
 だけど、あなたのその眼差しは――

 始まります。


 なのはママの優しい眼差し。
 それはきっと、母親としての愛情からきているのだろう。
 本人に直接聞いたわけではないから、この考えは私の勝手な決め付けだ。
 それでもこの考えは間違ってないと思う。
 だけど私は親子の愛情ではなく、あなたを想っている。
 勿論家族としても愛してはいる。
 でも、それだけじゃ足りない。
 もっともっと、愛されたいと思う。
 親子としてだけじゃなく、一人の女性として……
「ねぇ、なのはママ……」
「何? ヴィヴィオ」
「……………やっぱり、何でもない」
「そう?」
 しかし、その私の想いは届かないだろう。
 だから諦めなければならない。
 なのはママ……なのはさんに想ってもらえるだけでいいじゃないか。
 それがどんな想いでも――
 想ってもらえるだけで、その眼差しを私に向けてくれるだけで、

“私は幸せなんだから”

 それでも、もし許されるのなら――
 全ての愛情を私に……
 全ての想いを私に……
 全ての眼差しを私に……
 全ての――

 あなたの全てを私に下さい。

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