「あはは……ね、ねぇアリサちゃん」
「なに?」
「え、え〜と、その……これは、どういうつもりなのかな?」
 普段のアリサちゃんでは考えられない行動。
 まるでペットがじゃれているような行動。
「すずかはこういうの……嫌?」
「あ、ううん。嫌じゃないんだよ。嫌じゃ」
 かなり驚いてはいるけど、決して嫌なんかじゃない。
 むしろ嬉しく思うんだよ。
 こういう言い方はアリサちゃんに失礼かもしれないけど……
 本当に可愛らしいペットのようだから。
「ありがと。すずか」
「ひゃっ!? あ、アリサちゃん!?」
 急にアリサちゃんがわたしに抱きつく。
「ふふ……っ。すずかの身体は温かいわね」
「ふわぁ……あ、アリサちゃん……」
 か、身体を撫でまわさないでよ……
「相変わらず、すずかは感度がいいわね♪」
「や、やめ……」
 本当に、今日のアリサちゃんはどうしたんだろう。
 普段より積極的過ぎるよぉ……
「あら、本当に止めてもいいの?」
「…………ぅ」
「ねぇ、すずか。止めていいの?」
「うぅ〜〜〜〜〜〜っ」
 酷い。酷いよ、アリサちゃん。
 ばか。わたしのバカ。何がペットみたいで可愛いだよ。
 今日のアリサちゃんは全然ペットじゃないよ。
 危険な猛獣だよぉ。
 このままだとわたしは――

「さぁ、すずか。選びなさい」
 いつもより積極的で、
「もう止めるか」
 少しだけ攻撃的で、
「まだ続けるか」
 獰猛な獣のアリサちゃんに――

「すずか。あんたはどっちを選ぶの?」
「わ、わたしは――」

「やめ……ないで……」
「ふふ……っ。いい子ね。すずか♪」
 ――わたしは、食べられてしまいます。

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