ずっとずっと変わらない関係。互いに側に居て、互いを支え合う。
 そんな二人の関係。永遠に変わらないあたしとすずかの関係。
 まぁ、多少は色々と気持ちのズレとかあったりして、関係が崩れそうになったことは
あったんだけど、それでも最終的には元の関係に戻っている。
 緩やかで、温かい距離感。ほんと、このままずっとこんな関係でいられたらいいわね。

 始まります。


「えへへ〜アリサちゃん……」
「何よすずか」
「ん〜ん、何でもないよ」
「なんなのよ……」
 何かをするわけでもなく、ただただノンビリと過ごす時間。意味もなく時間だけが
進んでいく空間。きっと他の人とは、こんな空間を過ごすのは出来ないだろう。
 すずかだから心地よく過ごすことが出来る。すずかだから、この空間を愛おしく思える。
 すずかだから――
「ふふ……アリサちゃん優しい顔してる」
「別にそんな顔してないわよ」
「してるよ。凄く優しそうな、私が大好きな顔をしてる……」
「な――何を言ってるのよ、すずかは!」
 すずかと緩やかな時間を過ごすのは大好きだけど、こんな風に恥ずかしいことを言う
のは止めて欲しい。
 何度も言われているような言葉だけど、やっぱり意識していない時に言われるのは恥ずかしい。
「ふふ……アリサちゃんの顔、真っ赤だね♪」
「あ、赤くなんかなってないわよ!」
 赤くなっている顔を両手で隠しながら、すずかに文句を言う。
「はいはい、そうだね。赤くなってないね」
 それを見てすずかは、子供をあやすかのようにあたしに言葉を返す。
 しかも余裕たっぷりの笑顔で……
 うぅ……っ、妙に悔しいわね。
 だけど――
「こういうのが、あたし達らしいわよね……」
「ん? どういうこと?」
「なんでもないわよ」
「?????」
 あたしの言葉に首を傾げるすずか。別にすずかが理解する必要はないわよ。
 あたしがただ、この変わらない関係を理解していればそれでいいの。
 変わらずにずっと同じ関係を――

 永遠に終わることなく。

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