わくわく、ドキドキ。
 さっきから緊張して、落ち着きません。
「もう……ヴィヴィオったら」
「だ、だって〜」
 もうすぐアインハルトさんが家にやってくるというのに、落ち着いてなんていられないよ。
 楽しみで、楽しみで仕方がないんだから。

 ピンポーン!

「き、来たっ!」
 アインハルトさんがやって来た。
 いつまで平静を保っていられるか分かりませんが……

 始まります。


「よ、ようこそアインハルトさん!」
「はい。今日はよろしくお願いします」
 丁寧にお辞儀をするアインハルトさん。
 その可愛らしい姿を見ただけで私は――
「ヴィヴィオさん?」
「――はっ!? な、何でもありませんよ? ささ、早くあがってください」
「……はい」
 あ、危なかったよ。アインハルトさんに変な子だと思われるところだった。
 妄想は程々にしないとダメだよね。
 必死に自分の理性を抑えてアインハルトさんを案内する。
「こんにちわ。アインハルトちゃん」
「あ、こんにちわ……です」
「ふふ……っ。楽しんでいってね」
「あ、はい」
 なのはママが出て来て挨拶をする。
 ふふっ♪ 楽しんでいって……か。アインハルトさんと一緒に楽しむ……楽しむ……
 ――――うわっ!? ま、また妄想の世界に入ってたよ。
 自重……自重しないとアインハルトさんに嫌われてしまう。
 うん。気を付けよう……気を付け――
「ヴィ、ヴィヴィオさん。危ないっ!」
「ふぇ? ――――痛っ!?」
 な、何? 何が起こったの?
「だ、大丈夫ですか? ヴィヴィオさん」
「あ、はい。たぶん……」
 痛いけど、我慢できないほどじゃない。
「ほんと、気を付けて下さいよ」
 心配そうな表情をして、アインハルトさんは――
「―――――――――――っ!?」
 私がぶつけた所を撫でてくれた。
「ふにゃ〜」
「ヴィヴィオさんっ!?」
 もうダメだよ。アインハルトさんにこんな事されたら我慢できないよ。
 高町ヴィヴィオ。もう我慢の限界です。
 もう襲っていいですよね? 
「アインハルトさ――」
「……よかった」
「―――――っ」
「ヴィヴィオさん?」
「な、何でもないです。さ、行きましょ」
 ズルイよアインハルトさん。
 そんな安心した表情をされてしまったら、何も出来ないよ。
 欲望に押し流されそうになった自分が物凄く恥ずかしいよ。
 ほんっと、ズルイよ。
 アインハルトさんは――

 そして、邪な考えばかりしてる私も。

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