君と沢山の人達を守るための魔法。
 そのために私は日々試行錯誤している。
 色々な魔法を――――

 始まります。


「フェイトちゃん……何でわたしがこんな事になっているのか説明してくれるかな?」
 呆れ顔のなのはが、私に問いかける。
「何でって、新しい魔法の実験だよ」
 なのはには今私の考えた魔法の実験を手伝ってもらっているのだ。
「うん、魔法の実験なのは分かるよ。でもね――」

「だからって、わたしがバインドで縛られている意味は無いよね?」
 そう、なのはは今私のバインドで縛られているのだ。
「意味はあるよ。だって、私の考えた魔法がそれなんだから」
「考えたって、普通にバインドで縛ってるだけじゃ……」
「ふふ……甘いよなのは。これは普通のバインドじゃ無いんだよ」
「ふ、普通じゃ無い……?」
 その言葉になのはの顔がみるみる青ざめていく。
 そんな顔しなくてもいいのに……なのはってば、何を恐れてるのかな?
 理由は気になるけど、まずはこのバインドの説明をしてあげないといけないよね。
「そのバインドはね……対象者をエッチな気分にさせる効果があるんだよ!」
 私は意気揚々と説明をする。
 それを聞いたなのはは、物凄く冷たい眼で私を見ている。でもいいんだ。
 だって、今なのははバインドで拘束されていて、全ての決定権が私にあるんだから。
 嫌がるなのはを無理やり……そして、執拗に責められたなのはは、自分からおねだりとかするんだ……
 ああ、考えるだけでも鼻血が出そうだよ……
「偶にはそんなプレイもいいと思うんだ♪」
「よくないし、意味が分かんないよ――っ!」
「大丈夫だよ。じきに分かるから……」
 私はそっとなのはの胸に手を這わせる。
「ん……や、フェイト……ちゃ……」
「なのは……可愛いよ」
「ふぇ、フェイトちゃ――」
 無理やり、なのはの口を塞ぐ。
「……トちゃ……」
 段々となのはの抵抗が弱くなり……
「フェイト……ん」
 そして私達は――

「フェイトちゃんってば――っ!」
「な、何っ!?」
 急に耳元で大きな声がして、慌ててその声のする方向を見る。
「あれ……なのは?」
 どうして? さっきまで私のバインドで縛られていたはずなのに……
「な、何で……?」
「フェイトちゃん大丈夫? そんな所で寝てたら風邪引くよ?」
「え……ね、寝て……」
 私が寝ていた……つまり今のは全て夢って事……?
「そ、そんな〜」
「ふぇ、フェイトちゃん!?」
 折角なのはと甘いひと時を過ごしていたのに、それが全部夢だったなんて、最悪だよ……
 あまりの事実に落胆してしまう。
 いや、待てよ……今のは夢だったけど、私があの魔法を使えるのは事実だから……
「ねぇ、なのは少し試したい魔法があるんだけど、付き合ってくれないかな?」
「いいよ?」
「ありがと、なのは♪」

 今度は夢では終わらせない。一度予習をしたんだ。だからどこまで行っていいのか分かる。
 この特別な魔法を――
 君のために……実験では無く、本番で――
 なのは……今日は寝かさないからね♪

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