たった二人だけのゲーム。
 そこには他の誰もいない空間。
 するのは王様ゲーム。
 

 なのはss始まります。


「なのはは、どっちを引くのかな?」
「う〜ん……」
 なのはに差し出した二本の棒。
 一つには王様の文字が、もう一つには何も書いてない棒がある。
 王様の文字が書いている棒を引いた方は、一つだけ命令が出来る。そして、命令された方は
どんな命令であっても絶対にしないといけない。
 もし私が命令するなら、一体どんな事を命令しようかな?
   まずは軽いところから膝枕とか抱擁で。少し過激なものでいえば、き、キスとかするのもいい
かもしれない。
 そして、最後は―――――
「えいっ!」
 なのはが勢いよく棒を引き抜く。
 さて、一体どっちを引いたのだろうか?
「あ、なのはが王様だね♪」
 なのはが王様の棒を引いたようだ。一体なのははどんな命令をするのかな?
 なのはは甘えんぼだから、いきなりキスとか求めてきたりして――
「ん〜とね、ジュース一気飲みしてもらおうかな?」
「え?」
 ジュース一気飲み……な、何でそんな命令を……?
 いや、命令なんだから実際は何でもいいんだけど、折角二人っきりでやってるのに、こんな命令
は無いよぉ……
 あまりの事に情けない顔をしてしまう。
「ふふ……っ。冗談だよフェイトちゃん」
 なのはは舌をちろっと出して私に謝る。
「なのは……」
 とたんに元気が出る。
 そっか。冗談だったんだ……よかった。本当に冗談でよかった。
「そ、それで……どんな命令するの?」
 少し期待に満ちた表情で聞く。
「フェイトちゃんはどんな事してほしいの?」
 なのはが妖しく笑う。
「そ、それは…………」
 本当はエッチな事してほしいって思ってる。でも自分の口からはそんな事言えない。
「どんな事してほしいのかな?」
 耳元で囁かれる。
「わ、私は…………」
 なのはの魔力に負けて私は―――
「エッチな事……してほしい………」
 とても恥ずかしい事を口にしていた。
「いいよ……フェイトちゃんを可愛がってあげる………」
 その、なのはの言葉がとても甘美すぎて逆らえなくて、私はなのはに身体を預けた。

「可愛いよフェイトちゃん……」
「あ………」
 二人だけの王様ゲームはとても危険なものだと思いました。
 でもこんなのも悪くは無いと思っている私がいるのでした。

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