「ねぇなのはー、なのはー、なのはー」
「ん? 何かな雷刃ちゃん」
「おなか空いたよぉー」
「はいはい、すぐに用意するからちょっと待っててね」
「わーい♪」
 ソファに座って嬉しそうにパタパタと足を振っている雷刃ちゃん。
 待っててね。すぐに美味しいお菓子を作るからね。

 始まります。


「な〜の〜は〜」
「きゃっ!? ら、雷刃ちゃん!?」
 雷刃ちゃんのためにお菓子を作っていると、不意に雷刃ちゃんがわたしに抱きついてきた。
「お菓子、まだぁ〜?」
「もう少しだから待ってよ。あと、料理中に抱きつかれると危ないよ」
 今は包丁とかを持ってないからまだいいけど、それでも料理中は危ないよ。
「もう僕、我慢できないよ」
「もう少し、本当にもう少しだから我慢して」
 あと、十分もかからないからね。
「無理〜もう我慢なんて出来ないよぉ〜」
 駄々をこねる雷刃ちゃん。
 ほんとに、本当にもう少しだから待っててくれないかな?
 わたしだって、急いで作ってるから、ね?

 駄々をこねる雷刃ちゃんをなんとか宥めつつ、急いでお菓子を作る。
「はい、雷刃ちゃん。お菓子出来たよ」
「わーい♪ ありがとなのは」
 両手をあげて嬉しさを表現する雷刃ちゃん。
 そこまでお腹が空いてたんだね……
「食べていい? 食べていいんだよね?」
「うん、いいよ。たくさん食べてね」
「やったー♪ じゃ、いっただきまーす!」
 モグモグと大量にお菓子を口に含む雷刃ちゃん。
「おいしいー美味しいよ、なのは!」
「うん、ありがと」
 よかった。雷刃ちゃんも喜んでくれてるみたいだね。
「えへへ♪ こんな美味しいお菓子が食べられるなんて、幸せだなぁ〜♪」
 うん、わたしも幸せそうな雷刃ちゃんの顔を見てるだけで、幸せな気分になるよ。
「ねぇ、なのは。なのはも一緒にお菓子食べよ」
「いいの?」
 一応、そのお菓子は全部雷刃ちゃんのために作ったやつなんだけど。
「うん。僕一人で食べるより、なのはと一緒に食べた方がもっと美味しくなると思うんだ」
「雷刃ちゃん……」
「だからね、一緒に食べよ?」
「うん♪」
 雷刃ちゃんに進められるままにお菓子を食べる。
 ……うん、美味しく出来てるね。
「美味しいよねーなのは」
「うん、そうだね」
 本当に嬉しそうに笑う雷刃ちゃん。
 ちょっと子供っぽい所があるけど、それでも雷刃ちゃんのこの笑顔を見ると、雷刃ちゃんの
子供っぽい我儘も可愛く見るから不思議。

「う〜ん、幸せー♪」
 にゃはは♪ ほーんと、雷刃ちゃんは不思議な女の子だね。

inserted by FC2 system