「あ、あの……なのはさん?」
「なにかな? ティアナ」
 可愛らしく小首を傾げるなのはさん。
 あまりに可愛らしい仕草に言葉を忘れそうになったが、なんとか踏みとどまって言葉を口にする。
「ど、どうしてこんな事になっているのでしょうか?」
 気が付くと下着姿のなのはさんが私の上に乗っていた。
 その姿はとても扇情的で、危うく理性が消し飛びそうになったけど、頑張った。
 寝起きの状態で理性を保てたんだから、本当に自分を褒めてあげたい気分だ。
「ねぇティアナ。今日が何月何日か知ってる?」
「えっと……一月一日ですよね」
「うん♪ そういう事だよ♪」
 満面の笑みで頷くなのはさん。あの……全然意味が分からないんですが。

 えっと、その……始まります。


「な、なのはさん? 本当に意味が分からないんですけど……」
 一月一日と下着姿で私の上に乗る事の繋がりが分からない。
「あのねティアナ。今日から新年の始まりだよ?」
「あ、はい」
 それは理解してますよ。
「新年の始まりには好きな人をエッチをしないといけないんだよ」
「な――っ!?」
 何なんですか!? その変な風習は! そんな風習聞いたことありませんよ。
「わたしの故郷ではそういう風習があったらしいよ?」
「ほ、ほんとなんですか!?」
「たぶん?」
「ちょ――っ!?」
 何で、そこで適当な感じになるんですか?
「まぁまぁ、いいじゃない。ほんとは理由なんてどうでもいいんだ。ただティアナと触れ合いたかった
だけなんだよ」
「なのは……さん」
 だったら、初めからそう言って下さいよ。
 余計な事は言わずにハッキリと言ってくれれば、私だって――

「ティアナ……エッチしよ……」
「……はい」
 一年の初めに大好きな人と身体を重ね合う。
 たったそれだけの事で、とても幸せな気持ちになれる。
 今年も一年頑張ろうと思える。
 ああ、こんな風習も悪くはないかな。  

 でも――

「うぅ……なのはさん、激しくし過ぎですよ」
「ご、ごめんねティアナ」
「どうして、なのはさんは元気なんですか?」
「さぁ? きっとティアナと一緒にいるからじゃないかな?」
「も、もう……っ」
 エッチのし過ぎには気を付けた方がいいかもしれない。
 おかげで、暫く私は動く事が出来なかったから。
 うぅ……っ。こ、腰が痛い……

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