とても暖かい春の陽気。
 そんな日は何も考えずに、ただその陽気に当てられるのもいいかもしれない。
 この暖かな陽気にあなたの寝顔。
 それだけでワタシは心が癒される。

 始まります。


「う、ん………いい天気だねぇ〜」
「そうですね」
「ほんとこんな日は外で寝ころびたくなるよ」
「それもいいかもしれませんね」
 あなたは、いつもいつも働いているのですから、こんな日くらいはゆっくりと
休んでもらった方がいい。
「そうだね。じゃ、ちょっとだけ……ね♪」
 悪戯がバレた子供のように舌をちろっと出して、外へと出て行く。

「ん〜気持ちいい〜」
 外に寝ころびながら両手足を伸ばす。
「レイジングハートも寝たら? けっこう気持ちいいよ」
「いえ、ワタシは遠慮しますよ」
 ワタシはあなたのその笑顔を見ているだけで十分だから。
「そう? ふぁ〜何だか少し眠くなっちゃった……」
 これだけの陽気だ。その気持ちも分からなくは無い。
「でしたら、眠られてはどうですか?」
「え……でも」
「大丈夫ですよ。ワタシがちゃんと見ていますから、なのははゆっくりと眠って下さい」
 あなたを守るのが、ワタシの役目だから、
「う〜ん……レイジングハートがそこまで言ってくれるなら、少しだけお言葉に甘えようかな?」
「はい。そうして下さい」
「ん……ありがと。レイジングハー………ト……」
 最後まで言い終わるかどうかの所で、なのはは眠りに落ちる。
 ゆっくりと眠って下さい………

「すぅ……すぅ……………」
 なのはは気持ちよさそうに眠っている。
 彼女の寝顔を見続けるのはいいのだが、少し暇かな?
「そうだ――」
 前からやってみたかった事を実践してみる。それは――
「ゆっくりと、起こさないようにしなければ……」
 なのはの頭をゆっくりと持ち上げそして、自分の膝の上に乗せる。
 膝枕。前からずっと憧れていた事がようやく出来る。
 大好きな彼女を膝に乗せて、近くでその寝顔を見ながら髪などを優しく撫でる。
「なのは……大好きですよ……」
 本人を前にしては言えない事だけど、眠っている今ならいいですよね?
 今この瞬間だけは、ワタシだけのなのはで――

「ん……ぅ……あれ? レイジングハート?」
「はい、何ですか? なのは」
「わたし……眠って……ん? これってレイジングハートの膝枕?」
「い、いけなかったでしょうか?」
「ううん。そんな事は無いけど、きつくなかった?」
「そんな事―――」
 あるはずは無い。愛しのあなたといられて辛い事なんて――
 でも、出来れば……これからもずっとワタシの側に……
「レイジングハート?」
「いいえ、何でもありません。陽も随分落ちましたし、そろそろ戻りましょうか?」  

 ひだまりのようなあなたと共にこれからも………

「ちょ、レイジングハート待ってよ」
「急いで下さいなのは」
「レイジングハート〜」
 あなたと共にありたい。

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