すれ違う想い
お互いの言葉は伝わらなくて、
それでも、この想いを貫きます。
魔法少女リリカルなのはss始まります。

「ねぇ、フェイトちゃん」
「…………」
「フェイトちゃんってば」
「………」
 むぅ〜フェイトちゃんが、さっきから無視するよぉ〜
「フェイトちゃん、何でなのはの事無視するのかな?」
「………………」
 ず〜と、この調子だよ。
 頬をぷくぅ〜と膨らませて、そっぽ向いてるけどわたし何か悪い事したかな?
 でも、どんなに思考を巡らせても何も思いつかないよ。
 悔しいから、フェイトちゃんの頬を突いて空気を出させる。
「もう、怒ってるのに空気を出させないでよ」
 フェイトちゃんが抗議の声をあげる。
「だって、フェイトちゃんがなのはの事ずっと無視するから……」
 一人は嫌だけど、フェイトちゃんに無視されたり嫌われるのは、もっと嫌だよ。
「フェイトちゃん、何で怒ってるのかなのはに教えて欲しいな。もしなのはが悪い
なら謝るから」
「なのは………」
「お願いフェイトちゃん、教えて」
 必死にフェイトちゃんにお願いをする。
 それを聞いたフェイトちゃんは、暫く考えた後
「……………はやて」
「ふぇ?」

「だから、なのはがはやてに抱きついてたっ!」

「え……別にはやてちゃんに抱きついたりなんかしてないけど」
「抱きついてたよ。今日の昼頃に!」
 あ――あれかな?
「あ、あのねフェイトちゃん。それは勘違いだよ」
「何が勘違いなの?」
「あれは、好きで抱きついたんじゃなくて、躓いて倒れそうになったのをはやてちゃんが
抱き止めてくれただけなんだよ」
 ほんと、あの事はただの事故なんだよ。わたしはファイトちゃん一筋なの。
「…………ほんと?」
「本当だよ。わたしはフェイトちゃん以外の人とそんな風にはならないよ」
 絶対、ぜ〜たい。そうならない自信がある。だから――

「わたし高町なのはは、フェイトちゃんの事を永遠に愛する事を此処に誓います」
 そう言って、フェイトちゃんの手の甲にキスをする。
「なのは……」
「大好きだよ……わたしの愛しの王子様♪」
 王子様の手の甲にキスをするのは、お姫様のする事じゃないかもだけど、
たまにはこういうのもいいよね?

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