小さい頃から見慣れている彼女のエプロン姿。
 あの頃は何とも思わなかったんだけど……

 始まります。


「〜♪ 〜〜〜♪」
 なのはママが鼻歌交じりに料理を作っている。
 何百回と見た光景。その姿は当たり前の光景なのに……
「……美味しそう」
 あの頃は感じなかった想いが心を満たす。
「ヴィヴィオ何か言った?」
 私の邪な言葉が聞こえたのか、調理を止めこちらを振り向く。
「っ!? な、何も言ってないよ」
「そう? ならいいんだけど……」
 納得したのかどうかは分からないが、調理を再開しだした。
 それにしても今のはちょっと危なかったなぁ……つい口を滑らせてしまうなんて迂闊過ぎるよ。
 まぁ、それを聞きとるなのはママも凄いんだけどね。
「〜♪ 〜♪」
 なのはママは本当に楽しそうに料理を作る。
 それ自体はいい事だし、私も何一つ文句は無い。ただ一つだけ言わせてもらえるのなら――

『なのはママのエプロン姿は犯罪的に可愛い!』
 ――という事だ。
 もうあの姿は言葉では言い表す事が出来ないくらいに可愛い。
 見ているだけで襲ってしまいたい衝動に駆られる。
 なのはママは気が付いてないと思うけど、私はいつもエプロン姿のなのはママを視姦している。
 あともう少し私の意志が弱かったら確実に襲っているよね。
「ヴィヴィオ〜もう少しでご飯出来るから、お皿を出してくれるかな?」
「うん。わかったー」
 邪念を払いつつ食事の準備を進める。
「今日のはかなり自信があるんだよ♪」
「そうなんだぁー」
 大丈夫だよ。なのはママの料理はどれも美味しいから安心して。
 でも一番美味しいのは、きっとなのはママだよね?
「少しだけ気合いを入れ過ぎたから、少しだけオカズは少ないんだけどね」
 少しだけバツの悪そうな顔をする。
 別にそんな事をいちいち気にしなくてもいいのに。
 それに言うほどオカズが少ないとは思わないしね。
「そんなの気にしなくていいよ」
 私は、なのはママと一緒にご飯を食べられるだけで幸せなんだから。
 それに私にとっての一番のオカズは――

『なのはママ』なんだから♪
 じゃぁ、いただきます!

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