「ごほっ、ごほっ……」
「だ、大丈夫? はやてちゃん」
「う……っ、もうダメかもしれん……」
「はやてちゃん!?」
 心配そうに私の顔を覗き込むなのはちゃん。
 私は今、風邪を引いている――――演技をしてます。
 何でかって? それは――
 風邪で弱っている姿を見せて、思いっきりなのはちゃんにエッチなお願いをしようと
思ってるからや。
 普段は嫌がるなのはちゃんも、弱ってる相手には強く言わへんやろ。
 そのための演技。
 このチャンスを逃すなんて事はせえへんで。

 始まります。


「うぅ……なのはちゃん……」
「はやてちゃん!」
「お、お願いがあるんやけど……」
「何? 何でも聞くから言って」
「……ほんまか?」
「本当だよ!」
 キタ――――ッ!
 これで、なのはちゃんにエッチなお願い事が出来るで。
 むふふっ。まずはどんな事からいこうかな。
「じゃ、じゃあ……」
「うん……」
 逸る気持ちを抑えて、ゆっくりと言葉を紡ぐ。
 ここで焦ってはいけない。ここで変に焦ると風邪が演技である事がバレてしまう。
 あくまでも私は風邪を引いているという設定なのだから。

「なのはちゃんに……これを着て欲しいんや」
 そう言って、なのはちゃんの前に服を差し出す。
「……え? これって……」
「ああ、これはな――スケスケなネグリジェや」
 スケスケなネグリジェ。これを着たなのはちゃんは究極的に可愛いんやろうな。
 恥ずかしさに悶える表情。そして、ネグリジェから透ける身体。
 想像しただけで鼻血が出そうや。
「〜〜〜〜〜〜〜っ」
 服を見ただけで、すでに顔を真っ赤にするなのはちゃん。
 あぁ……ほんま可愛いで。
「む、無理だよぉ……」
「う〜ん、なのはちゃんが、それを着てくれたらきっと風邪も治ると思うんやけどな」
 間違いなく治るで。だって、風邪なんてもともと引いてないからな。
「で、でも……」
「なのはちゃん、さっき言ったやんか。何でも聞くって」
「それは――」
 騙されたとしても自分で言った事は守らなアカンよな。
「う〜はやてちゃんのばかぁ」
「ははっ♪ ごめんな。なのはちゃん」
 これも全て、なのはちゃんが可愛いからなんや。
「こ、今回だけだよ……?」
「ああ、今回だけや!」
 ……たぶん。
「じゃぁ……少し待っててね」
 恥ずかしそうに部屋から出ていくなのはちゃん。
 ひゃっほー!!
 キタで。ついにキタんや。
 なのはちゃんのエロショット。
「いやー風邪って嘘吐いてよかったわー♪」
 演技をするだけでお宝ショットを拝めるんやからな。
「……へぇー風邪って嘘なんだ……」
「勿論やないか。私が風邪なんか引くわけないやろ」
「ふーん」
「まったく、なのはちゃんは何を言って――っ!?」
 私は今、誰と話してたんや……?
 ま、まさか――

「あははー♪ 嘘を吐くはやてちゃんには少しお仕置きが必要だね」
 鬼のような形相で佇むなのはちゃん。
「あ、いや……これには深い訳が……」
 こ、殺されてしまう!?
「言い訳なんか聞きたくないよ」
「あ、ちょ――ま、待って――」
「お仕置きなの♪」
「ア―――――――――――――――――ッ!」

 死ぬほどのお仕置きを受けたしまい私は入院しています。
 嘘を吐くのはよくないな。
 皆も嘘は吐いたらアカンよ。
 怖い、怖い人に怒られるんやからな。

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