君の笑顔に魅せられて何度、胸が締め付けられただろうか。
 その笑顔に何度助けられただろうか。
 その笑顔にどれだけ救われたのか。
 その笑顔に――

 君のその笑顔はまるで魔法みたいだ。

 始まります。


「フェイトちゃん。わたしの顔に何か付いてる?」
「あ、ううん。何も付いてないよ」
 あるのは、私が大好きな君の表情。
「じゃどうして、そんなにわたしの顔を凝視してるの?」
「う〜ん……なのはの顔を見ていたいから。かな?」
 お世辞じゃなく、ほんとうにずっと見ていたいと思う。
「も、もう……っ。何言ってるの。フェイトちゃん……」
 なのはの顔が一瞬にして真っ赤に染め上げられる。
 なのははどんな表情でも可愛いけど、照れて顔を真っ赤にしている顔が一番可愛いかもしれない。
「なのは。可愛いよ」
「も、もうっ」
 実になのはは可愛い。
「……でも、ありがと。フェイトちゃん」
「あ、うん」
 だけど、やっぱり笑顔のなのはが一番だ。
 本当にどれだけ私がこの笑顔に元気付けられてきただろうか。
 どれだけその笑顔に心を掻き乱されてきただろうか。
 なのはの笑顔はどんな魔法を使っても防ぐ事が出来ない。
 その笑顔を見た者は、どんな人間でも心を許してしまう。
 世界で一番素敵な笑顔。
 私はそんな、なのはの笑顔が一番大好きなんだ。
「にゃははっ♪」
「どうしたの? なのは」
「にゃはっ♪ フェイトちゃんの笑顔は可愛いね♪」
「な――っ!?」
 わ、私の笑顔が可愛いって、そんな冗談を――
「フェイトちゃんの笑顔。わたしは大好きだよ」
「うぅ……」
 恥ずかしい……だけど――
「好き。大好きだよ。フェイトちゃん」
「うん……私も大好きだよなのは」
 この気持ちは真剣だから。

 笑顔も大好きだけど、なのは自身も大好きだよ。

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