それは何げない会話から生まれた疑問。
 どちらがどっちかなんて私には分からなくて……
 でも彼女が望む方に私はなりたい。

 始まります。


「なぁ、なのはちゃんとフェイトちゃんって、どっちが嫁でどっちが婿なん?」
「ふぇ!?」
「それはたしかに気になるかも……」
「えっ!?」
「そんなのはどーでもいいわよ……」
 いつもの五人の風景五人の会話そのはずだったのに、はやてがとんでもない事を言う。
「わ、私はそんな……」
 嫁とか婿とか……たしかになのはとそんな関係になれたらって思うけど、まだ早いよ……
「私的にはなのはちゃんが嫁でフェイトちゃんが婿って感じがするんやけど、どないやろ?」
「まぁ、確かにフェイトは王子様って感じがするわね」
 どうでもいいとか言いながらアリサもちゃんと会話に参加している。
「う〜ん、私は意外となのはちゃんが婿でフェイトちゃんがお嫁さんって感じがするかな。ほらフェイトちゃんって、
乙女な所があるし」
 そりゃ、私だって女の子ですから乙女な所もあるよ。てか、すずか何気に酷い事言ってないかな?
「お二人はどう思う?」
「わたしはやっぱりお嫁さんがいいかな? だってフェイトちゃんってカッコいいし」
「な、なのはだってカッコいいよ」
 それに、とても可愛い。
「でもフェイトちゃんはちょっとうっかりさんな所もあるしお嫁さんかな? でも、なのはには王子様は似合わないかな?」
「そ、そんな事無いよ! なのはは――」
 なのはは私を助けてくれた。いつでもどんな時でも諦めずに前を見ていた。だからなのはに王子様が似合わないなんて事は無い。
「フェイトちゃんはどっちがいいかな? お嫁さんお婿さん?」
「わ、私は――」
 そんなのはどっちも答えを出せないよ。でも――
「私はなのはが望む方になりたい」
 この想いに間違いは無いのだから……
「フェイトちゃん……」
「なのは……」
 私達の距離が少しずつ近づいていき……
「あ――もうっ! 二人だけの世界に入るの禁止――っ!」
 アリサによっていい所でお預けをくらってしまう。
「どっちがどっちとかどうでもいいから、そのすぐ二人の世界に入るのを止めなさい!」
「え――」
「ぶぅ……」
「うるさ――い」

 結局どっちがどっちなのかは分からなかったけど、いつか……なのはとそんな関係になれたらいいな。
 なんて思いながら、アリサの小言を聞いていた。
「こら――っ、フェイト聞いてるの?」
「き、聞いてるよ……」
 その後も暫くアリサの小言は続きました。

「ま、アリサちゃんもすずかちゃんとたまに二人の世界に入るんやけどな」
「はやて何か言った?」
「いや、何も……」
 一人身のはやての小さな呟きが出ては消えていった。

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