愛という言葉は本当に偉大だと思う。
 愛があれば何をしても許されるような気がするから。
 愛情があるから私はこんな行動をする。
 愛情がなければ決してこんな行動はしない。
 だから仕方が無い事なんよ。これも全て君への愛情が深いから。
 仕方が無いんだ。

 始まります。


「ああ、なのはちゃん最高やで〜」
「何が最高なのか全然意味が分からないよ〜」
「大丈夫。私がちゃんと理解してるから♪」
「全然大丈夫じゃないよ……」
 私の歓喜の声となのはちゃんの嘆きの声から始まった今日という一日。
 何でなのはちゃんが嘆いているかといえば――
「ああ、あかん。似合うとは前々から思っとったけど、まさかここまで似合うとはな」
「そんな事言われても嬉しくないよぉ……」
 実はなのはちゃんが寝ている間に、こっそりとバニーガールの衣装を着せていたのだ。
 その姿があまりに似合っていたので私としては歓喜の声を上げざるを得ないわけで……
 そしてその姿が恥ずかしいなのはちゃんは、嘆きの声をあげてるというわけなんよ。
「何でこんな変な事をするの? しかもわたしが寝ている間にって、少しはわたしに聞いてみる
なんて事は考えないの?」
 呆れ顔のような少し怒っているような表情で問いかけてくる。でもな――
「言ったら着てくれたか?」
「き、着ないよ。恥ずかしいし」
 なら聞く意味なんて全然無い。それなら寝ている間に無理やり着せた方がいいじゃないか。
 それに……その方がなんか興奮するしな。
「はやてちゃんが変態さんなのは分かってるけど、もう少しわたしの事も考えて欲しいかも」
「なのはちゃん……」
 少し悲しそうな表情を浮かべるなのはちゃん。
 私がなのはちゃんの事を考えて無い? それは間違いやよ。
 だって、私はどんな時でもなのはちゃんの事を考えているんやから。
 一瞬たりとも忘れた事なんて無い。
 それほどまでになのはちゃんの事を考えてるし、愛してるんや。
 そう。この私の一連の行動は全て――
「なのはちゃんを愛してるからこんな事をするんや。愛してるが故の行動なんよ」
 もっと、もっとなのはちゃんを愛したいから。
 私はなのはちゃんにエッチな……じゃなくて、素敵な格好をさせるんや。
「う〜なんかはやてちゃん愛って言葉を言い訳にしてない?」
「そ、そんなことはない……よ?」
「本当に?」
「本当も本当だよ。かなり大真面目やで」
 い、いい、言い訳とか意味が分からんわ。
「む〜一応信じるけど……今日みたいな事はもうしないでよ」
「あ。それは無理や」
「な、何で――っ!?」
「だって私はなのはちゃんを愛してるから。愛情が溢れ出て止まらないから」
「意味が分からないよ――!」
「頭で理解する必要は無い。身体で理解してくれたらいいから」
 なのはちゃんが理解出来るまでキッチリと身体に刻み込んであげるで。
「身体で理解って――てか、何で少しずつわたしに近づいてくるの?」
「知ってるか? 狼はウサギを狩るのにも全力を尽くすらしいで」
「それって獅子の間違いじゃ――」
「そうとも言うけど、今の私は狼なんや――っ!」
「い、いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!?」
「へっへっへ。ウサギさんを食べちゃうぞ〜♪」
「はやてちゃんが壊れちゃったよ〜」
 むむっ。壊れたとは心外やな。私はこれが正常やし、当たり前の行動なんよ。
 何でこれが当たり前かって? それはな――

“なのはちゃんを愛してるからや”
 なのはちゃんへの愛情故の行動やから仕方が無いんよ。
 ほんま、愛って言葉は偉大やな〜。

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