人間驚くと何を言っていいか分からなくなる。
 なのはちゃんの行動には本当に驚いたけど……
 私を想っての行動ならそれは――

 嬉しいのかもしれない。

 始まります。


「な、なのはちゃん。何しとるん……?」
 仕事から帰ってきた私の目に飛び込んだ光景。それは――
「は、はやてちゃん!? えっと、その、これは……」
 私の服に顔を埋めているなのはちゃんの姿。
「それ……私の服やよね?」
「う、うん……」
 ぎこちない表情で答える。
 なのはちゃん的にも罪悪感があるからこその、ぎこちない表情なんやろうけど、
 なのはちゃんの手には、まだ私の服がしっかりと握られていた。
「どうしてこんな事をしてたん?」
 純粋な疑問。もし何か悩みを抱えているのなら相談をして欲しい。
 私は、なのはちゃんのためやったら何でもする覚悟があるから。
「……………くて」
「え……?」
「はやてちゃんが居ないのが寂しくて、少しでもはやてちゃんの温もりを感じたくて……」
「……なのはちゃん」
 そっか。そういう事やったんか。
「はやてちゃんは、こういう事されるの嫌……かな?」
 心配そうに見つめてくるなのはちゃん。
 大丈夫。そんなに心配せんでもええ。
「全然嫌やないで。むしろ嬉しいくらいや」
 ここまで私の事を想ってくれているのは嬉しい。
 それにあまり、なのはちゃんの側に居る事が出来ない私も悪いんやしな。
 だから大丈夫や。
「ありがと。はやてちゃん」
「どういたしまして」

 うん。確かに驚きはした。
 でも、私を想っての行動ならそれは――

 やっぱり嬉しいよな。

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